研修会(就労移行支援事業所の現状とこれから)の報告書

平成21109日(金)13301530 実施

藤岡保健福祉事務所大会議室にて

参加者 45名 内訳( 障害者本人11人、家族14人、支援者3人、ボランティア1人、 学生5人、就労部会委員9人、事務局2人)

 

第1部

講演「就労移行支援事務所について」

講演者 社会福祉法人すてっぷ

    就労移行支援事業所とらっぱ施設長 根岸由記様

 

     働く障害者のビデオ

ビデオには「とらっぱ」で働く施設利用者の活動模様が映像になっていました。

どの方も真剣に活動に取り組んでいました。作業報告が徹底していることから、規則正しい勤務状況であることがわかりました。現在、「とらっぱ」では定員15名で13人の方が施設を利用していると説明がありました。

 

     就労移行支援事業所概要、活動例等

「とらっぱ」の行なっている「就労移行支援事業」とは、「一般就労を希望する人に対して、就職のための訓練をする場所を提供すること」と説明がありました。その内容は「@就職のための評価、A就職のための訓練、B就職活動」の順序になっていると説明がありました。@については、施設利用者がどういう仕事がしたいのかという点が尊重されています。Aについては、午前830から休憩1時間をはさんで午後430分の間、施設内の清掃作業を主な仕事として従事することになっています。Bについては、障害者就業・生活支援センター「ワークセンターまえばし」によって就労者と職場の架け橋が成り立っています。以上のような事業を行なっているのが「とらっぱ」であると報告がありました。

 

 

講演者の方が言われていたことは、「自己決定で就職を決める。例えば、数ある就職先の選択肢を自分で選び、行動し、結果を受け止める。」ということでした。自己決定で進路を決めるということは決意とエネルギーが必要になると思うので、今後の生き方の参考になると考えさせられました。

 

第2部

意見交換 「障害者の就労を考える」

 

     就業支援センター「トータス」現況報告

  「トータス」の所長から、障害者の就労について現況報告がありました。以前はセンター利用者の方を職場に雇っていただくサポートをしていたのですが、現在は、雇っていただく前に職場体験を実施していただき、その後で雇用を検討していただくというサポートに切り替えたという説明がありました。実際、雇用に結びつくケースもあるという報告もありました。

        福祉支援センターもくせいより説明(来年度以降予定)

  「もくせい」からは来年度に就労移行支援事業所に事業を移行するという説明がありました。内容は、生活介護、就労移行支援、就労移行継続B型の3つの事業に分けて事業を行なっていくということでした。

就労移行支援事業に事業を移行することにより、今までセンターだけを利用してきた利用者の方が社会に出て職場に雇用されることが出来るようになり、障害者の社会参加に結びつくと期待されると思います。

 

     意見交換

意見交換では、「とらっぱ」を利用するにはどのような手続きが必要かという質問や、吉井町から参加された方から、吉井町にも就労移行支援事業所が必要ではという声がありました。

研修会に参加をして、改めて感じたことは障害者の意思に基づく自立が大事であるということでした。日々生きていくためには働くことが不可欠になってくることは当然のことです。就労に向けてあきらめずに前に進んでいく意志を自らが持っていかななければならないと痛感しました。